日本のホラー小説です。
*「怪談のテープ起こし」三津田信三
こちらの作品は、雑誌に掲載された6編と、書籍化する際の編集者とのやりとりなどをエッセイ風に描いた「序章」「幕間」「終章」からなる怪異譚です。
ちなみに「テープ起こし」というのは、録音したインタビューや講演の音声を文字に書き起こすことです。
怪異の体験者から話を聞く際に録音しておいた音声を、編集者がテープ起こししていくうちに奇妙な出来事に遭遇するエッセイ風のパート。
著者が遭遇した話や人から聞いた話を小説として発表した、という内容の本編6編。
文庫版終章には、単行本にはなかった後日談も加筆されています。
三津田さん作品には多いですが、これって本当の話がベース??と思わせる短編集です。
私はフィクションだと思うことにしています!怖いから!(でも読むという…)
*「営繕かるかや怪異譚」小野不由美
いつの間にか開いている襖、屋根裏の足音、庭から漂ってくる腐臭と気配…
建物や場所にまつわる怪異譚です。
じわり、とくる日本的な薄闇を感じる怖さ。
怪異を解決するのは若い営繕屋の男性。
霊能者ではない彼がちょっとした工夫や修繕で怪異との折り合いをつけていく…
日常にありそうで怖い…そんな短編集です!
2作品共に、派手に怖いのではなくじんわり怖いです。
怪異譚好きなら是非!(^^)