こんばんは。めぐやです。
伊坂幸太郎さんデビュー20周年の作品になります。
小学生が主人公の5話からなる短編集です。
勝手な思い込みで決めつける先生、小学生相手に大声で威嚇するコーチ、理不尽な大人たち…。
そんな大人に「僕はそうは思わない」。
面白がって他人を困らせる子どもに、なぜそういう事をしてはいけないのかをキチンと伝えられる大人。
その伝える言葉が道徳とかそういう話ではなくて、さすが伊坂作品の登場人物!
「なるほど〜」と思わず納得してしまいました。
以下多少のネタバレ↓
「相手によって態度を変えることほど、格好悪いことはない」
「人は、ほかの人との関係で生きている」
「もし、わたしがいじめられたら、いじめてきた相手のことは絶対に忘れないからね」
「自分が馬鹿にしていた相手が、仕事の取引相手になることもあるだろうし、将来結婚する相手の知り合いってこともある」
「誰かを馬鹿にした人は、将来、自分が成功した時に全部、晒されちゃうよ」
将来、自分が成功や幸せをつかむ時に、過去の振る舞いが襲い掛かってくるかもしれない…。
第2話で、小学生だった頃を回想していた主人公が、
「あの時にはもはや戻れないのだ、という当たり前の事実を突きつけられ、胸が苦しくなる」と考えるシーンがあって、私もちょっと寂しくなってしまいました。
こちらは重い伊坂作品ではなく、ユーモラスでテンポの良い軽快で読後感の良い作品だと思います。
読み終わって「あ〜、面白かった!」と素直に思いました。(個人の感想です)
ご興味がありましたら是非読んでみてくださいね。
今日もお読みいただきありがとうございます(^^)
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