こんばんは。めぐやです。
ちょっと変わったエッセイ風の実話怪談を2冊ご紹介です。
実話怪談というと「会社員のAさんが仕事が終わってアパートの部屋に帰ると、部屋の中が異様に寒くバスルームから水音が…」などという感じで、伝聞をそのまま読みやすく文にしているのが一般的ですが。
こちら2冊は実話怪談の取材の様子や、ご自分の体験なども書いてあって興味深いです。
「忌み地 怪談社奇聞録」福澤徹三 / 糸柳寿昭(しやなとしあき)
『俠飯(おとこめし)』がドラマ化された福澤徹三さんと、全国で蒐集した実話怪談を書籍の刊行やトークイベントで発表する団体「怪談社」の糸柳寿昭さんの共著となっています。
「ふだんは事件があったからって取材にいったりせえへんけど、このへんは事故物件が多すぎるな。それが気になんねん」
という糸柳さんの発言から、土地や建物など怪異が起きる場所に重点を置いた怪談実話集になったそうです。
もしかしたら近所の方などはわかってしまうのかもしれませんが、取材した方の人物設定やその背景はプライバシーに配慮して若干の変更を加え、場所も近隣への影響がないと判断した場所以外はイニシャル表記となっています。
取材の仕方は基本的に住民に話を聞いて回るらしいですが、不審がられて警察に通報されてしまったこともあるそうです!
アポを取って取材しようとしても、すっぽかされることもあるとか…。
なかなかたいへんなんですね!
「怪談稼業 侵蝕」松村進吉
こちらの著者は徳島でご実家の建設業を手伝いながら実話怪談も書いているという方になります。
ご自分の日常の話や取材の様子、その時に感じたことなども書いてあり、エッセイ色が強いですね。
でもこれが面白いのです!
クスッと笑ってしまったり、うわぁ取材も怖いわ…、と思ったり。
著者の松村さんのキャラがいい味を出していると思います。
おススメです
普通の(?)実話怪談と違う作品を読みたくなったらこちら2冊はおススメです。
松村進吉さんの文庫は去年の作品なので、今年もエッセイ風の実話怪談が出たら読んでみたいです!
今日もお読みいただきありがとうございます(^^)
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