こんばんは。めぐやです。
久しぶりに伊坂幸太郎さんの小説を読んでみたら、面白くてあっという間に読んでしまいました。
「クジラアタマの王様」
まず最初に不思議に思うのは、コミック調の挿し絵が入っていること。
しかも異世界的な挿し絵で、何かと戦っている…?
しかし小説が始まると異世界ではなく現代の、お菓子メーカーに勤める普通のサラリーマン岸さんが主人公。
もうすぐ出産を控えた妊娠中の奥さんが居る普通の男の人です。
お客様サポート担当(クレーム処理)から異動になったばかりでようやくホッとしていたのに、異物混入事件が起きて…。
という感じで会社員の日常的にストーリーは進んでいきます。
あの挿し絵は何だったのか…?
ネタバレあり
異物混入事件で知りあった議員の池野内さんから夢で一緒に戦っていると言われた岸さん。
ここであの挿し絵の意味が分かってきます。
挿し絵は夢の中の世界だったのですね。
この異世界で一緒に戦っている人はもう一人居て、人気ダンスグループのメンバーという設定。
(私は三代目JSB の岩ちゃんのイメージになってしまいました)
ネタバレあり2
さて、現実世界の最後の方で、治療薬のないインフルエンザが蔓延してしまいます。
インフルエンザに罹った人をネットで“犯人探し”したり、マスコミがパニックを煽るような報道をしたり…。
う〜む、今のコロナのような。
自身の懐を肥やす政治家は小説の中だけに留まって欲しい。
異世界との奇妙な連動小説
岸さんが主人公の現実(?)パートはとにかく楽しめます。
こんな都合のいいことあるわけない、と言いつつそんなことがあったりする伊坂幸太郎さんワールド。
こんなことが起きたっていいよね、と思いながらあっという間に読み終えました。
異世界と現実世界との奇妙な連動。
主人公のクライマックスでのセリフ。(ネタバレ!)
「立ち向かったのは、誰だ?(中略)現実は、僕の触れるこの、今体感しているここ」
なかなか深い…。
それほどファンタジー色は強くないですが、異世界ものに抵抗の少ない方向けかな?
(個人の感想です)
ご興味がありましたら是非読んでみてください。
今日もお読みいただきありがとうございます(^^)
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